「給付金」って何ですか?
先日、麻生総理が3年後の消費税率引き上げとセットで発表した「給付金」の案。
一人当たり1万2千円、18才以下と65歳以上の方には8千円を上乗せして一人2万円を出すというものです。総額2兆円、消費税で言うと1%分のお金を使うことになります。
給付金の原資は国の予算のうち、すぐに使わないらしいお金。一時期流行った「埋蔵金」を充てるという話もあるようです。
しかし、冷静に考えてみれば、この2兆円はどっかから降って沸いたお金ではありません。元々私達国民が収めた税金です。「埋蔵金」といえども、始まりは税金。「給付金」という名前は、いかにもお上が民に「くれてやる」という意思が含まれているようで抵抗があります。名前だけじゃなくて、制度の対する意識も同じかもしれません。
閣内でも、分け隔てなく国民全員に配るのか、所得の高い人は除外するのか、意思統一が出来ていません。そんなものを強行する意味があるんでしょうか。そして、あえてこの時期に行うこと。なんか「給付金」という名を借りた合法的な選挙の買収に思えてなりません。
穴を開けた予算は、結局私達国民がその穴埋めをしなくてはなりません。表には1万2千円の給付金と書いてあっても、裏返せば3万円の借用書になってるんじゃ意味がありません。後々返さなくてはならないのなら、いっそ給付金なんかない方がいいと思います。
世帯ごとの収入の計算を市町村がまとめるのは難しいという話が出れば、所得の高い人は辞退してもらえばよいと、主導権を投げてしまう。これは制度やシステムとは言えません。
皆さんはこの「給付金」について、賛成でしょうか?反対でしょうか?ぜひご意見をお伺いしたいものです。
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