田母神論文について
お昼によみうりテレビで「たかじんのそこまで言って委員会」を観ました。この番組は好きで、時間があれば観るか、ビデオに撮ったりしています。
いつもなら3つのテーマを大体30分ずつやって1時間半の放送ですが、きょうは1つのテーマで全部使っていました。テーマは「田母神論文について」でした。
論文を書いた田母神さん自ら出演してお話されていました。田母神さんは航空自衛隊出身ですが、他に陸上・海上自衛隊OBも出られていました。
番組を拝見した感想を言えば、終始一貫論理がはっきりしていて、私にとってはストンと落ちる内容でした。論文の中身についての議論で、異論はありません。その通りだと思います。
その前に、肝心の田母神さんが書かれた論文を放送までに読んでいなかったので、あわてて全文を手に入れて拝読しました。率直な感想ですが、私には全く違和感がありませんでした。正直、頷けることばかりです。
私は東京で、ある高名な日本史の先生から教えを受けていました。そのときの内容と異にしない論文の内容だと思います。(先生、もし間違っていたらごめんなさい。)
「自衛隊は早く『自衛軍』にすべきだ」と私は常々言ってきました。その考えは今も変わりません。憲法で認められているのかいないのか分からない宙ぶらりんな立場で、その仕事と責任だけは大きく、何かと言えば槍玉に上げられる。その立場にいる人からすれば、たまったもんじゃありません。会社員より高い給料を渡していればいいだろう、という問題ではないのです。
「自衛軍にしたらまた戦争をする」なんておっしゃる方もいますが、私はナンセンスだと思います。今の日本に戦争をしなくてはならない事情があるでしょうか。わざわざどこかを攻めに行く理由はありません。ですから名前も「自衛軍」なのです。
総理大臣にはSPが付いています。小沢代表や石原都知事、橋下府知事にも付いています。自衛隊は日本国民にとってのSPだと思います。SPは普段から誰かにケンカを売って歩いているわけではありません。自分が護るべき要人が何物からか危害を加えられようとしたときに、その身をもって防ぐのです。敵がこれ以上要人に対して危害を加えられないと判断できるまで制圧します。それ以上はしません。SPが和歌山県庁に乗り込んで侵略し、橋下府知事が実権を握るなんてことはないのです。そんなことを議論しても時間の無駄です。
日本国民には三大義務が課せられています。教育・勤労・納税です。ゆとり教育でまともな教育を受けさせない、宙ぶらりんで社会の奉仕者としての立場を確立させてもらえない、給食費を踏み倒したり、脱税して海外に逃亡したり。たった3つの義務さえ守られていない今の日本社会がどうかしています。
色々な立場で様々なご意見があろうかと思います。それを分かった上で、大事なことなので、少し立ち止まって考えてみなければならないと思います。ぜひ皆さんのご意見もお聞かせ下さい。
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