雑感三種
①「やかましい」は正しいか?
太田誠一農相は今月10日、NHKの番組に出演した際、中国製冷凍ギョーザによる中毒事件などを受けた食の安全対策について、「日本国内は心配ないと思っているが、消費者がやかましいから徹底する」とコメントしました。
与野党内から批判や疑問の声が上がる中、自民党の麻生太郎幹事長が「関西以西では、やかましいって、みんな言うだろうが。うるさい、騒々しいという意味じゃない。『あの人、選挙にやかましいもんな』って言ったら、くわしい、プロ、そういったのをやかましいと言う。『よく知っている』という意味だ」と主張しました。
これらをそのまま受け取って、重ね合わせてみると、「日本国内は心配ないと思っているが、消費者がくわしい、よく知っているから徹底する」となります。よく知っているからやかましい、やっぱり「やかましい」の意味ですね。
関西以西では「やかましい」と言うと批判的な意味が含まれます。「あれこれやかましく言う人」とは色々言って来てうっとおしいという意味も含みます。反面、「うるさい」とは、例えば「味にうるさい」「礼儀にうるさく言う」など、確固たる博識や常識を持った人に使います。「味にやかましい」とは言いません。
どう見ても、言葉遣いを間違えています。大学の教授までした人が、これでいいのでしょうか。
②「せいぜい」頑張ります。
福田総理が8日、北京五輪開会式を前に日本選手団を激励するため、選手村を訪問した際、「まあ、頑張って下さい。せいぜい頑張って下さい。」と挨拶しました。
「せいぜい」って何ですか?せいぜいもせいぜいですが、「まあ」っていうのもどうなんでしょう。やる気が削がれます。
福田総理と自民党の皆さん、総選挙「まあ、頑張って下さい。せいぜい頑張って下さい。」
③城に唾する
月曜の朝、よさこい祭りの後清掃を砂の丸でしていた時です。ある地方新聞の記者が城内の道に唾を吐きました。彼は私の存在には気づいていなかったようです。
彼の記事はしっかりと論を持って、鋭い切り口で書かれており、議会での質問に値するものが多く、私も毎回しっかり読ませていただいておりました。
故郷和歌山がまともに、当たり前のことが当たり前に行われるよう、ペンで戦っていると見えていました。そんな彼が和歌山市のシンボルで唾するという行為に愕然としてしまいました。残念です。
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