banner
profile
policy
activity
blog
db
link
rss
home

〒640-8235
和歌山県 和歌山市 東長町9-1
TEL:073-426-2475
FAX:073-426-2475
mail:

title activity
2007年11月30日
07年12月議会の一般質問全文

 今日の質疑の議事録を記します。なお、これは原稿ベースで、速報版です。実際の議事録は若干異なることをお含み置きください。正規は後に発行される議事録に拠ります。

《質問》
 こんにちは、民主クラブの山本忠相です。
 今回は入り口の主題を教育に絞って質問をさせていただきます。
 まず、子ども達の「放課後」対策についてお伺いします。
 昨今、登下校中や放課後において、子ども達が犯罪に巻き込まれる事例がいくつか報道されています。また放課後の使い方によっては、一つの見方として、通常の学校教育では学べない社会性、例えば学年を超えた縦の関係を学ぶ場として、活用できるのではないかと考えます。
 そこで、本市の小中学校における、いわゆる「放課後」対策はどのように行われていますか。具体的に制度として確立されている場合は、その制度の概要をお答え下さい。またその制度を利用している児童生徒は何名いらっしゃいますか。そのうち障害児は含まれていますか。いる場合は人数をお答え下さい。「放課後」対策における障害児への対応はどのようにされていますか。当局として現状をどう捉えていらっしゃいますか、考えをお示し下さい。

 次に小学校の統廃合についてお伺いします。
 ある市民の方から、隣接する小学校で児童数に10倍もの差があるのはおかしいのではないか、とのご意見を頂戴しました。
 実際調べてみますと、昨年度の資料で、例えば雑賀崎小学校の児童数が105名なのに対して、直線距離で1.5キロ離れている隣接の雑賀小学校の児童数は945人と9倍の差がありました。また元々の設置校である野崎小学校が肥大化したために分割誕生した野崎西小学校が本校を上回る児童を有するという例もあります。その反面、中心市街地では、児童数145人の本町小学校から直線距離で600メートルしか離れていない城北小学校に171人の児童が在籍しており、中心地の過疎化が顕著であります。このように学校間での児童数格差が生じている状況をどのように捉えていらっしゃいますか。お答え下さい。

 続いて教育現場での男女共同参画についてお伺いします。
 国は1999年に施行された男女共同参画社会基本法に基づき、2000年12月に男女共同参画基本計画を定めました。この中には「ジェンダー・フリー」という言葉でもって男女の性差や区別さえも否定するものが含まれていました。この考え方が咀嚼されることなく教育現場へ下りたため、2003年9月、静岡県沼津市の9つの小学校が5年生を対象にした校外宿泊学習で児童を男女同室に宿泊させていたことが発覚。翌日には山形市でも同様のケースがあったことが分かりました。
 昨年6月、文部科学省は「学校における男女の扱い等に関する調査」を行っております。調査結果は都道府県別に発表されていますが、和歌山県において、林間学校や修学旅行など宿泊を伴う活動の際に男女同室となっている学校が小学5年6年共に2校ずつありました。これは同じ学校と推察されます。また、体育の着替えを男女一緒に同室で行う学校が小学5年で14校、6年で11校、中学1,2年で各8校、3年で7校ありました。そして、児童生徒の名前を呼ぶ際、男女統一的に「さん」付けしている例が小学校で18校ありました。
 そこで、男女共同参画基本計画が2000年12月に制定された際、本市では教育現場でどのように取り入れましたか。また先程具体例を挙げたような事例が本市ではなかったでしょうか。
 以上お伺いをして第一問といたします。

《大江教育長 答弁》
 議員ご指摘のとおり、中心市街地での児童数の減少や、隣接する2校間に児童数の大きな差があることも認識しております。
 学校教育は、集団による教育が基本であり、教科学習はもちろん、運動会や文化祭などの学校行事やクラブ活動などにおいても、子どもたちの個性を伸ばし、社会性と生きる力を育てるためにも、一定規模の集団が大切であります。
 今後、児童数が減少傾向にある中で、地域の子どもは地域で育て学ぶことができる環境づくりを基本として、通学区域の見直しをはじめ、学校間連携や統合を含め、幅広い視野に立って検討をする必要があると考えております。
 平成12年に策定された男女共同参画基本計画にもとづき、男女共生教育を進めるためには、教育現場にある歴史的・社会的・文化的に作られた性差に気づき、職員研修を通して、男女共生教育の必要性を感じ取ることからスタートし、子どもたちに男女共生の意識を育てる実践をしていくことが大切だと思います。
 その実現に向け、現在、初任者研修や新任教頭、新任教務主任を中心に研修会を実施しております。
 また、教育環境の改善として具体的に男女混合名簿の実施を呼びかけ、平成15年度には全ての小学校で実施をしております。また、中学校では現在8校で実施しており、導入に向けて職員会議等で検討を重ねているところです。
 なお、本市におきましては、男女同室着替えなどの不適切事例は報告されておりません。

《馬場教育局長 答弁》
 市教育委員会での、子どもの放課後対策は、中学校では実施しておりませんが、小学校では、放課後子ども教室推進事業(あいあい教室)及び放課後児童健全育成事業(学童保育)の2事業を実施しています。
 まず、あいあい教室では、子ども達が地域社会の中で、心豊かで健やかに育まれる環境づくりを推進することを目的に、現在、雑賀崎小学校はじめ9校において、あいあい教室を実施し、463人を受け入れています。
 また、学童保育では、放課後に適切な遊びや生活の場を与えて、子ども達の健全な育成を図ることを目的に、現在、小学校42校、民間保育園13箇所と併せて、55箇所で学童保育を実施し、1,997人を受け入れています。
 次に、障害児の受け入れ状況でありますが、あいあい教室では3人、学童保育では21人を受け入れています。
 最後に障害児の対応等についてでありますが、あいあい教室及び学童保育では、集団行動ができることを、条件に、その障害の程度によって受け入れており、今後も、学校の施設や諸条件にもよりますが、障害児が放課後に、児童と活動を共にすることにより、障害児の健全育成となるよう努めてまいりたいと考えています。

《再質問》
 それぞれご答弁をいただきましたので、再質問をさせていただきます。
 まず、子ども達の放課後対策について。
 保育所および小学校での、教育と福祉両面からの制度についてお示しいただきました。しかし、今の答弁の中から、中学生については空白地帯となっていることも分かりました。ぜひ、この中学生について空白を埋めるように要望したいと思います。中学生になれば必要ないと一般的に考えられるかも知れません。中学生になればしっかりしていると思われるかもしれません。しかし、中学生はまだまだ子どもだと中学生の子どもをお持ちの親御さんはおっしゃいます。ご対応いただけるようご配慮下さい。
 また、障害児についても、福祉と教育の両面から支えていただけるよう、制度の拡充をお願いします。少しでも自立の助けになるようにと、親御さんたちは考えていらっしゃいます。折りしも、来月3日からは「障害者週間」が始まります。特にご配慮いただきますようお願いいたします。

 次に、小学校の統廃合について。
 私が先程指摘したことに対するご認識が当局にあるということは分かりました。さて、そこで具体的にどのように進められるのでしょうか。お考えをお示し下さい。

 最後に、男女共同参画の政策について。
 先にお示ししたような不適切な例は報告されていないというお答えでした。これについてはひとまず安心をいたしました。ただ、今後もそういう事例が発生しないよう、指導と確認をしていただきたいと思います。
 と言いますのも、先程本市も則っているとお答えをいただいた国の男女共同参画基本計画が5年毎に見直しをされており、2005年に第2次基本計画が決定をされています。当初の基本計画の中に誤った考え方があり、その結果、教育現場での不適切な事例につながったとの反省から、大幅な見直しがされています。
 第2次基本計画の中には、例えば、「ジェンダー・フリー」という用語を使用して、性差を否定したり、男らしさ女らしさや男女の区別をなくして、人間の中性化を目指すこと、また家族やひな祭り等の伝統文化を否定することは、国民が求める男女共同参画社会とは異なる。例えば、児童生徒の発達段階を踏まえない行き過ぎた性教育、男女同室着替え、男女同室宿泊、男女混合騎馬戦等の事例は極めて非常識である。また公共の施設におけるトイレの男女別色表示を同色にすることは、男女共同参画の趣旨から導き出されるものではない。これについて、広く国民に周知徹底する。とあります。
 本市でも国の男女共同参画基本計画決定を受けて、和歌山市男女共生推進行動計画を策定されたと聞き及んでおりますが、第2次基本計画決定の後、本市の計画はどのように見直しをされましたか。具体的にお答え下さい。
 またこのような流れを市長はご存知でしたでしょうか。あわせてお伺いし、再質問といたします。

《大橋市長 答弁》
 和歌山市では、現在「和歌山市男女共生推進行動計画」に基づき、第3次事業実施計画を推進しているところでございます。
 市の第3次「事業実施計画」策定にあたり、どのように見直したかとのご質問ですが、「第3次事業実施計画」は『行動計画』に基づく最終次の計画として、第1次・第2次計画からの施策を含めた総括的な推進を図ることとしており、実施計画の見直しは特に行っていません。しかし、本市の男女共生推進に係る諸問題についてご審議いただく「和歌山市男女共生推進懇話会」において、「ジェンダー・フリー」に関連するさまざまな誤解、特に他市の不適切な事例等を踏まえての議論が行われ、「和歌山市においては不適切な事例はないものの、今後もあらゆる機会を通して、正確な理解の浸透を図るため、広く周知・啓発の努力は必要である。」などのご意見等があり、その後の事業推進により充実を期しているところでございます。
 また、このような流れを知っていたのかとのご質問ですが、平成12年に定められた第1次の「基本計画」後、「ジェンダー・フリー」に関する不適切な問題が発覚してきた状況の中で、平成17年に決定された「第2次基本計画」では、これまで使われていた「ジェンダー」から「社会的性別」として明記され、その視点についても明確な定義が示されています。これらの経緯とともに「第2次基本計画」の趣旨を理解し、すべての男性・女性の人権が尊重され、個性と能力が十分に発揮できる社会、喜びも責任も分かち合える和歌山市の男女共同参画社会の実現を目指して取り組んでいるところでございます。

《大江教育長 答弁》
 小学校の統合や通学区域の見直しなどを進める上で、児童の学習環境を最優先に考える必要があり、そのためには、保護者や地域住民と十分に協議を重ね、通学の利便性や安全性を確保することはもとより、よりよき学べる環境づくりをしていかなければならないと考えております。教育委員会としましては、適正な規模、配置等について検討するため、平成20年度に有識者会議の設置に向け、取り組んでまいります。

《再々質問》
 まず小学校の統廃合について、大江教育長からお答えを頂きました。
 ぜひ早いうちに有識者会議を置いて動き出していただきたいと思います。やはり子どもも少ない人数よりはある程度の人数の中で揉まれる方が、しっかりとした人格形成が可能になると考えます。また武田信玄が言った「人は城、人は石垣、人は堀」という有名な言葉があります。まさに、「人づくりは街づくり、街づくりは国づくり」であると考えます。こんな話を大江教育長に申し上げたら逆に失礼かも知れません。ただ、私みたいな人間が29才にして市議会議員をさせていただけるのも、この和歌山で教育を受けたからだと自負しております。
 とにかく、教育からの街づくりをしていただけるよう、また教育は決して合理化のものさしだけで計ってはならないと思います。予算など厳しい状況ではありますが、市長には特段のご配慮をお願いいたします。

 次に男女共同参画の政策についてです。
 本市では国からの基本計画を鵜呑みにすることなく、和歌山市に合った形での男女共同参画の形を検討されたとご答弁いただきました。このことは真の地方分権の姿であると思いますし、全国的な「ジェンダー・フリー」の流れに乗らなかったことで疑心暗鬼になられたり、試行錯誤されるなど、ご苦労があったことだと思います。今後も男女の区別と差別を混合したり、間違った男女共同参画の考え方が広がらないよう、実施計画の一層の推進をお願い申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。

 
2007年11月28日
今日のいろいろ

 今日も議会が開かれました。今日は先に市当局から決めてほしいと出された、市長などの給与カットについての議案を審議し、可決しました。
 午後からは質問の調整です。どうしても当局と折り合わないところがあります。あさってが質問なので、あまり時間が残っていません。明日までとことん詰めていこうと思います。
 夜には連合和歌山地協の皆さんと市政政策懇談会が行われました。主に労働政策について、市当局から担当官、連合推薦を受けている市議会議員が集まって話し合いました。

 
2007年11月27日
12月議会開会

 今年最後になる12月議会の開会です。今回は12月の祝日の関係もあり、11月の開会になります。午前中に本会議が開かれ、諸般の報告と市当局から議案の提案がありました。
 進めている一般質問の勉強を途中で抜けて、東急インで行われていた和歌山社会経済研究所主催のシンポジウムに行ってきました。私が会場に着いたとき、仁坂知事の講演が始まったところでした。経済産業省で得られた知識と分析力でお話されていました。

T_B_SN330409.JPG

 夜には、来月から始まる日赤医療センターの新築工事に伴う地元説明会に行ってきました。

 
2007年11月26日
質問作成中

 いつものように、市駅での朝の街頭活動から始まりました。とても太陽が恋しい季節となってきました。晴れていると早くから顔を出してくれますが、曇ってるとなかなか顔を見せてくれません。そんな時ほど、「早く出てきてくれないかなぁ」と思うほど、寒かったりします。段々厳しい季節になって行きます。

 明日から12月議会が開かれます。3回目の議会で、3回目の一般質問をします。打順は一般質問1日目、30日の3番目で、お昼からの登板になります。
 今回は分野を教育に絞って質問をします。質問の構想は前々から練っていたので、かなり下調べもしました。初めての一般質問に比べると、だいぶコツもつかめてきて、勝手が分かってきました。
 比較的早くに質問を決め、市当局と議論を進めてきたので、いい感じに組み立てられてきていると思います。いつものように、議事録の速報を掲載しますので、ご覧下さい。

 
2007年11月25日
よさこい秋祭り

T_B_SN330408.JPG
 今日は「よさこい秋祭り」が和駅のわかちか広場で行われ、スタッフとしてお手伝いしてきました。  よさこいはどうしても夏のイメージがあり、来年の夏まで間が開いてしまうと寂しいので、秋にもお祭りをということで、企画されました。また同時に、新チーム結成やどこかのチームに入って踊ってみたいという方のサポートのため、開かれました。  写真の通り、これでもかというくらいに広場に人が集まり、外で音を聞きつけた方も地下まで下りて来ていました。結果、大成功に終われました。  来年の5回目に向けて、また走り出します。
 
2007年11月23日
今年の大鍋は

 今日は勤労感謝の日。日々お仕事で日本を支えて下さっている皆さんに心から感謝します。
 毎年恒例となってきました砂の丸広場での「食祭」が今年も行われました。今年の創作大鍋「吉宗鍋」は南蛮鍋でした。お天気が良かったものの、少し風があり肌寒かったです。
 お昼をここで済ますつもりだったので、「トンガの鼻自然クラブ」の皆さんが作られたちらし寿司を買って、南蛮鍋と一緒に頂きました。
 さて、来年はどんな鍋になるのでしょう?楽しみです。

T_B_SN330407.JPG

 
2007年11月22日
いきいきと生きる その2

 昨日の視察報告の続きです。午後からお伺いしたスターバックス社についてです。
 JR山手線原宿駅から少し歩いた、メイン通りから路地へと入ったところにお店はありました。お昼のピークを過ぎた14時にお約束をしたのですが、外のテラス席も満席の状態で、お忙しい時にお願いしてしまったみたいでした。
 本社の人事担当の方と一つの机を囲んで、パソコンでの画像などを見ながら、スターバックス社の取り組みについてお話いただきました。
 スターバックス社では従業員をパートナーと呼び、障害を持った従業員をチャレンジドパートナー(CP)と呼んでいます。1店舗に1人のCPを入れるよう取り組んでいます。今はまだ首都圏中心ですが、少しずつ範囲を広げて、関西圏でも実施していきたいとおっしゃっておられました。
 CPは訓練を受けて段階的にできる業務の幅を広げていきます。はじめは店舗の掃除からゴミの処理など、簡単なことから。できるようになってきたら、他のパートナーの補助を受けながらレジ打ちや発注、商品の製造など、レベルを上げていきます。実際はなかなかレベルを上げるのが難しいようですが、中には数名一人で業務をこなせるCPもいるそうです。その彼の映像を見せていただきました。アルバイトを超えた、お客さんにコーヒーの専門知識を提供できるバリスタを目指して勉強しているそうです。
 この店舗で働いているCPさんと店長さんにお話を伺いました。私達が本社の方から説明を受けている間も、こまめに掃除やゴミ出しをされている姿を見ていました。本当に笑顔で今の仕事が楽しいとおっしゃっておられました。店長さんも他のCPさんと仕事されたことがあり、障害者の方と接するのに慣れてらっしゃいました。接客の現場で障害者が働くことはまだまだ難しいことであると思います。しかしそれを様々な工夫で実現し、障害者も社会を支える一人になっているのです。
 数年前、アイ・アム・サム(2001) という映画があったそうです。この映画がきっかけで、スターバックスへの採用希望が急激に増えたそうです。しかし、両社の方が、ハンデがあっても仕事に対して正面から向き合い、決してあきらめないという姿勢を持った人を採用しているとおっしゃっておられたのが印象的でした。

 
2007年11月21日
いきいきと生きる

 今日は朝から障害者雇用の先進事例について、視察をしました。午前中は東京都三鷹市にある横河電機㈱へ、午後はスターバックス社を訪問しました。
 まず横河電機㈱では、横河ファウンドリー㈱という子会社を設立し、そこに21名の知的障害者の方がお勤めになっています。彼らは横河電機や関連会社から発注される名刺やスタンプの製造、ファイルのリサイクル、社内で発生した古紙やゴミの回収、請求書や資料の封詰め、廃機器の解体分別などを請け負っています。
 ロビーで待っていると、実際に働いている知的障害の方が迎えに来て下さり、職場まで案内していただきました。職場では業務を担当している人が、それぞれに説明して下さいました。後で人事担当(横河電機では「人財部」と言います)の方から聞いた話ですが、見学者に対する説明は会社からこう言いなさいと決めているのではなく、各人がそれぞれに自分で考え、説明しているとのことでした。また、例えば、スタンプを作る人の場合、小さいスペースに漢字がたくさん並ぶと、字がつぶれて見えにくいので、書体を漢字だけ教科書体に変えるなど、それぞれに工夫をする余地が与えられていました。
 ただ単にマニュアル通りこなすだけの仕事ではなく、それぞれに工夫し考える余地を与えることで、あくまでも自立の一助になるように、との配慮がなされていました。また、一つの業務に偏ることがないよう、複数の業務ができるように訓練されているそうです。これは、別の社会に出たとき、一つのことしかできないよりもいくつかのことができるほうが道が広がるという配慮からです。
 単なる法律上の数合わせだけの障害者雇用ではなく、「パートナー」としての障害者雇用という会社の姿勢がはっきりと見えました。人財部の方にとっては、ここまで来るのに大変だったろうと思います。まねするものもなく、自分達で採用の方法を決めなければなりません。しかし、会社としての理念がはっきりしていたので、障害者であろうとなかろうと、会社にとっての「パートナー」探しという意味ではっきりしていたのだろうと思います。
 長くなりましたので、午後から見たスターバックスの報告は明日にします。

 
2007年11月20日
行ったり来たり

 昨晩、浦和での埼玉県連政治スクールの見学を終え、羽田6時45分発の始発便で和歌山へ帰還。雑用をこなし、12時から議会の控室でクラブ総会。来週から議会が始まるので、その打ち合わせです。今回の議会でも質問をさせていただきます。
 打ち合わせが終わって、正午のNHKニュースを見て、その後に『生中継ふるさと一番!』という番組が続きます。今日は紀の川市からの生放送で、黒豆などの紹介をいとうまい子さんがされていました。
 テレビを見終わって、市内を何箇所か回り、再び関空から羽田へ。明日の朝から視察のため、移動です。しかし、今日はどうも調子が良くありません。出発のときは使用機到着遅れのため10分遅発、到着のときは羽田でバードストライク(離着陸時、飛行機のエンジンに鳥が入ったりすること)のため、滑走路が閉鎖され、夕方の混んでる時間で着陸の順番待ちをさせられ、伊豆大島の上空をぐるぐる旋回。そのおかげできれいな夕日を見ることができましたが。

T_B_IMGP0426.JPG

 結局、羽田まで1時間40分かかりました。ものすごく疲れて羽田の出口を出ようとしたとき、見たことのある人が…あっ、いとうまい子さん!さっき、テレビで見て同じ和歌山にいらしたのに、今は同じ羽田にいるなんて!つい声を掛けてしまい、「私も和歌山の人間で…」などとお話させていただきました。一緒に写真を撮らせていただいたら良かったんですが、いとうさんが私服でいらっしゃったのでご遠慮させていただきました。でも、それだけで疲れが吹っ飛んだ感じがしました。
 いきなり話しかけたのに、ちゃんと笑顔で受け答えして下さったいとうさん、ありがとうございました。

 
2007年11月19日
政治スクールの見学

 来年2月から民主党和歌山県連でも「政治スクール」を開講します。全国では30番目の開講です。
 政治スクールの事務局長を仰せつかりましたので、どのように運営していこうか、ヒントを頂きに埼玉県連で行われる政治スクールを見学させていただきました。
 ご担当の方から、「電車で人身事故もあり、今日はちょっと少なめ」と言われましたが、それでも30名弱の方がいらしてました。また私と同じように、広島県連からも4名見学にいらしてました。
 今日のテーマは社会保障についてでした。日本の現状や、福祉先進国と言われる北欧からフィンランドの例などを詳しく解説されていました。

T_B_IMGP0423.JPG

 確かに、特に北欧では福祉の充実が進んでいますが、その反面税金の率はかなり高くなっています。北欧と日本は文化も違いますし、即導入というわけにはいきません。何が一番いいのかという点においては、考えていけると思いますし、北欧の制度は参考になると思います。

 ちなみに、今日は月曜日でしたのでいつものように、岸本周平さんと一緒に市駅前での朝の街頭演説から始まりました。

 
2007年11月17日
イベントの秋です

 秋になれば、何かとイベントが多くなる時期です。
 今日はまずビッグホエールで行われている人権フェスタに出かけました。
 お昼の時間に出かけ、藤本眞利子県議がお手伝いされているという「かすうどん」屋さんを訪ねました。テーブルに座っていると、次から次へとお客さんが並び、途切れることがありません。厨房は注文をさばくのにてんてこ舞い。予想以上の入りだったのだと思います。かすうどんが飛ぶように売れていきました。そんな状況を横目で見ながら、おいしく頂きました。スタッフの皆さん、お手伝いできず、すいません。本当にお疲れ様でした、そしてごちそうさまでした。
 その後、市和商デパートへ。着いたら終わる少し前でした。それでもお客さんはわんさか。同級生の子どもが市和商の生徒なので捜しましたが、全然見つかりませんでした。売り場で中学時代の美術の先生に再開しました。今はデザイン科で教鞭を執られているそうです。お会いできて、うれしかったです。
 15時からは男女共同参画に関する勉強会。現状や課題を教えていただきました。
 今日は盛りだくさんの1日でした。

 
2007年11月16日
心強い声援

 朝一で、以前お受けしていた介護に関するご相談を解決するため、市役所で打ち合わせをしました。
 それからある団体の総会へ出席。会員の皆さんにご挨拶をさせていただく機会をいただきました。会員の多くの方が、選挙でご支援下さいました。お一人ずつ、名刺をお渡しして、お話させていただきました。
 本当に皆さんが私の当選を喜んで下さっていました。ある方は選挙当日、テレビ和歌山でずっと結果を見て下さっていて、テロップで当選と出た時に、お風呂に入っているご主人さんに大声で当選を伝え、ご夫婦で喜んだというお話をして下さいました。
 そういうお話を聞くと、もっともっとがんばらなくっちゃっと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

 
2007年11月15日
テレビの取材

T_B_IMGP0408.JPG
 テレビの取材は、当選直後のテレビ和歌山のインタビュー以来、2回目です。今回は某民放の報道番組の取材で、テーマは「グリーンピアのその後」です。
 国から格安で売り払われたグリーンピアの施設は今どうなっているのかを追跡取材されているそうです。6月に国会議員団と一緒にグリーンピア南紀を視察した中から、那智勝浦町の元町議さんと私が選ばれました。
 朝9時に和歌山市を車で出発し、上富田・新宮を経由してグリーンピア南紀まで3時間半。長い道のりでした。グリーンピア南紀は現在、那智勝浦町と太地町が敷地建物を所有していますが、今回の取材では太地町から許可が下り、那智勝浦町からは拒否されたそうです。そのため太地町側から那智勝浦町側にある建物を見ながら、元町議さんと一緒にインタビューを受けました。
 何回見ても立派な建物でした。このまま遊ばせておくのが本当にもったいなく思います。しかし、中国系外資による再開発は頓挫し、振り出しに戻りました。
 国が年金の掛け金約122億円をかけて建設し、世の批判を受けて持て余し、小さな町に大きな施設を押し付けて、このことを終わりにしようとしています。国は、もう終わったことと思っているかもしれません。地方分権といいながら、このような施設を押し付け、その反面、財政の健全化を求めてくる。二重人格としか言いようがありません。そして、突っ込んだ年金の掛け金はできるだけ多く回収する努力もしない。本当に何を考えているのか、分かりません。
T_B_IMGP0411.JPG
 写真はグリーンピア南紀の中にある植木でできた迷路です。グリーンピアの行方は、まさにこの迷路の中を彷徨っているようです。
 
2007年11月14日
祝!NPOセンター5周年

 今日の明るい時間は、書類の整理や日程の調整、支援者の方からご相談があったので、その対応をして過ごしました。
 18時からはわかやまNPOセンターの法人化5周年記念の交流会が行われ、参加させていただきました。私が会場に着いたときにはほぼ満員で、聞くと200名以上の方がいらしていたそうです。会場にはよく存じ上げている方もたくさんいらっしゃいました。
 わかやまNPOセンターは、一般のNPO団体が様々な活動をしていく中で、それぞれの活動が円滑に進むようアドバイスを与えたり、それぞれの団体が足らないところを補うために間を取り持ったり、情報共有の場を設けたりと、いわゆる「NPOのコーディネーター」をなさっているところです。
 ご来賓のご挨拶の中で、日本NPOセンター代表理事の播磨靖夫さんのお言葉の中に、「こんなにNPOを支える仕組みは他の地域にはない」とおっしゃっておられました。このお言葉は活動されている方々には「勲章」で、自信を持っていいと思います。色々な形で地域社会を支える仕組みができていることは誇りです。和歌山がNPO先進県として進んでいくことも視野に入れてもいいのではないでしょうか。
 写真のしおりは社会福祉法人一麦会「麦の郷」の皆さんがひとつづつ手作りで作られたものです。色も紫根やざくろ、ウコンや柿渋など自然のものでつけられています。このしおりの収益の一部が映画『ふるさとをください』の制作費に充てられます。10月に和歌山でロケを行ったそうです。政治スクールでも教材として、この映画を見ていただこうと思っています。

T_B_SN330406.JPG

 このしおり、良く見ると風情があって、かわいいでしょ!

 
2007年11月12日
防衛の最前線へ

 今日の研修会は、まず前原誠司衆議院議員から「わが国の安全保障のあり方」と題してお話いただきました。その後、海上自衛隊舞鶴地方隊を訪問し、見学しました。
 まず舞鶴地方隊の歴史や国内での位置づけなどの説明を受けました。舞鶴地方隊は秋田から島根までの日本海側を警備担当区域として活動しています。ちなみに和歌山市は呉地方隊の管轄になります。
 舞鶴総監部内にある海軍記念館を見学して後、整備のため帰港していた護衛艦「すずなみ」の船内を見せていただきました。「すずなみ」はテロ対策特措法により、今年3月14日から8月27日までの167日間、約180人の隊員と共にインド洋上での活動に従事していました。昨年2月に就役したばかりで、新しい艦艇です。艦長以下多くの隊員の皆さんが出迎えて下さいました。艦内の装備について説明を受けながら、現物を見せていただきました。
 次に舞鶴航空基地に移動し、哨戒ヘリの装備について説明を受けました。「すずなみ」には2機の哨戒ヘリが搭載できます。
 日本海側は脅威と隣り合わせの厳しい環境であると思います。私達の安全を守って下さる自衛官の皆さんに最大の敬意を持って、見学させていただきました。
 舞鶴基地を離れ、舞鶴市内にある赤レンガ博物館へ。世界のレンガについての展示がなされていました。昼食を食べて、和歌山へ4時間かけて戻ってきました。

T_B_IMGP0400.JPG

(「すずなみ」の前方甲板にて)

 
2007年11月11日
日本海側の京都へ

 今日から党の地方自治体議員フォーラム近畿ブロックの研修会が行われています。近畿2府4県の民主党所属自治体議員が集まっての勉強会です。今年は京都府連さんがお世話して下さいました。今回は和歌山県連から、藤本眞利子県議と私が参加しました。
 和歌山駅から8時45分発のスーパーくろしおに乗り込み、京都で乗り換えて舞鶴へ。3時間20分かけて12時過ぎに到着です。日本海側の京都へ行くのは初めてです。
 お昼を舞鶴で食べようと決めていたので、駅前を散策しました。すぐ近くに商店街があるものの、日曜日ということもあってか、食べ物屋さんがなかなか見つかりません。地元の物を食べたかったのですが、お店自体が見つからなければ、お昼を食べそびれてしまいます。結局、かなり歩き回って、やっと見つけた食堂で、カレーのお昼となってしまいました。後で分かったのですが、舞鶴には「海軍メニュー」というのがあったそうです。残念…
 15時から研修が始まり、同志社大学の新川達郎教授から「ローカルマニフェストと議会・議員の役割」、福山哲郎参議院議員から今臨時国会に民主党が提出している法案の審議状況と財源について解説していただきました。
 当然ながら、議員が集まれば話題は小沢代表の辞任問題と、大阪市長選の動向になります。若手からベテランまで、それぞれに様々なご意見をお持ちです。皆さんのお話を聞きながら納得しつつ、自分の考えもお話しました。これっという答えが定まっていませんから、結論は出せませんが、私は以前お話した通りの考えに変わりはありません。
 研修は明日も続きます。

 
2007年11月10日
6Aぇ~まちプロジェクト

T_B_IMGP0399.JPG
 先月、ぶらくり丁にあるよさこい事務所で、和大附属小学校6年A組のみんなが街づくりについての発表をするというチラシを頂きました。自分の母校でもあるし、子ども達が街づくりをどういう視点で見ているか、興味があったので参加してきました。
 高松にある和大生涯学習センターで行われたのですが、行ってみて「教育研究発表会」の一環だということが分かりました。和大附属小学校は教育研究校で、新しい教育の手法などを実験的に行い、その成果を発表し、学者の批評を加えたりして、全国での教育に生かそうという取り組みが行われています。そのため年に1回、全国から先生が集まってきて、その成果を披露する「教育研究発表会」が開かれるのです。
 まず、「ぶらくり丁に人を呼び込むためにどうしたらいいか」「和歌山の特産を使ったお菓子は創れないか」などのテーマを持った10のグループが、それぞれの活動について報告しました。続いて、それをサポートした大人が4人登場し、子ども達と一緒に活動した感想などをお話されました。
 その後、それぞれのグループに分かれ、会場にいる大人と自分たちのテーマについてディスカッションする場がありました。これはかなり画期的だと思いました。私はぶらくり丁を掃除して人を呼び込むという活動をし、「ぶらくり丁に喫煙コーナーを作り、ゴミ箱を設置したい」というグループと、お客さんを呼ぶために自分たちでイベントを企画したいというグループと話をしました。
 しかし、残念だったのがそこに居合わせた大人で、例えば喫煙コーナーを作るという話で、「世界的にタバコを吸う人が減ってきている中で、喫煙コーナーを作るのはダメだ」と言い切ってしまう人がいるのです。これでは子ども達が自分で考えることができません。やっぱりこの場では、「世界的にタバコを吸う人が減ってきてるんだけど、なぜだと思う?」「最近喫煙コーナーってちゃんと囲われてるんだけど、それはどうしてかな?」と問いかけて、考えてもらわなければならないと思うのです。
 そんなところから、世の中にはタバコを吸う人と吸わない人がいて、お互いにお互いを慮る必要があるということを理解するようになる。それが、いじめや人を傷つけたりしないことにつながるのではないかと思うのですが、浅はかでしょうか?

 子ども達を見ていて、昔の自分を思い出しました。知りたいことがあれば、市役所や県庁へ堂々と押し掛けて行き、色々と教えてもらったことと重なりました。夏休みに呼び出され、自分が何かやらかして怒られるのかと思ったら、『ごんぎつね』の文章に記号などを書き加え、研究発表で使う資料作りのお手伝いをしたこともありました。それがみんなに配られているのを知って、とてもうれしかったことを覚えています。

 子ども達の活動は3月いっぱいまで続くそうです。

 
2007年11月07日
帰りの車内の話題は…

 視察の日程を全てこなし、和歌山へ帰還です。9時少し前に宿舎を出発して、博多・新大阪経由で帰ってきました。博多から新大阪間の新幹線が2時間45分。こんなに長く電車に乗ったのは久しぶりです。和歌山に着いたのが16時過ぎ、すっかり夕方です。
 車内での話題はやはり、小沢代表の辞意撤回についてです。特急や新幹線内の電光掲示板にニュースが流れますし、携帯で最新の情報を得ることもできます。新聞の論説を読んだりして、他の先生方と色々お話もしました。
 しかし、結局のところ本当のことは分かりません。知っているのは小沢代表と福田総理の二人だけです。マスコミが色々と事実を伝えているようですが、決して100%ではありません。二人が全てを話されたとは思えないからです。となると、やはり「真実」はお二人の胸の内にしかないということです。外野があれこれ邪推しても推測の域を出ず、確かめる術もありません。
 解散権は福田総理がお持ちですから、最終的には福田総理のご意志で行使されます。年末やら、年始やら、予算通過後ということも予測であり、本当かどうか分かりません。
 分からないことだらけの中で、自分に与えられた仕事をさせていただいている毎日です。

 
2007年11月06日
視察2日目

 視察2日目の今日は、福岡から長崎に移動し、長崎市役所で「市営住宅等の指定管理者制度の運用」と「公共事業の電子入札」について説明を受けました。
 長崎市は和歌山市と同じく中核市で、人口約45万人、面積は和歌山市の約1.9倍の約406キロ平方あります。
 平成17・18年の合併前の旧長崎市における市営住宅等を全て指定管理者制度で管理を民間業者に委託しています。入居から補修、滞納家賃の徴収まで任しています。空き部屋の補修などはまだ市が直接行っていて、100%の委託ではありません。また、業者が各種受付窓口を設けているにもかかわらず、苦情などが市の管理課に寄せられることもあり、課題がいくつかあるようです。4年間委託をして課題を洗い出し、業者選定も含めて見直しを行うそうです。
 電子入札では、コスト削減や事務処理の迅速化を目指し、ネットを利用した電子入札が行われています。長崎市は横須賀方式をベースとしたシステムを使っています。入札担当者は「私が担当になってから業者の人と顔を合わせたことは一度もありません。」とクリーンさを話して下さいました。また、入札手続が全てネット上で公開され、市民の誰もが入札に関する情報を見ることができます。透明性の高い制度が作られています。
 説明を受けた後、長崎市議会の議場を見せていただきました。合併の特例で議員数が51人となっていますが、本来は定数が44人だそうです。民主党会派の議員が一番多く、また民主所属の議員が11人もいらっしゃいます。和歌山も追いつかなければなりません。凶弾に倒れられた伊藤一長前市長の席に座らせていただきました。
 宿舎に入り、夕食までの時間で、近くにあった出島を見学してきました。出島は鎖国時のオランダ交易の拠点であることは良くご存知だと思いますが、明治末期に埋め立てられてしまい、その姿を消してしまいました。しかし、歴史上重要であることから、長年にわたり史跡周辺の土地を公有化し、平成8年から出島の復元事業が始まりました。江戸時代の広さ・姿まで戻すことを目標に長期計画が立てられ、進められています。復元された建物の中では、当時の様子を再現したり、食器や道具、蘭学から発明されたもののレプリカなどが展示されていました。財政的に苦しい中でも文化を大切にされています。和歌山もその点は学ぶべきだと思いました。

T_B_IMGP0398.JPG

 明日は和歌山へ戻ります。

 
2007年11月05日
一晩明けて

 小沢代表の辞意表明から一晩。今日は月曜ですので、いつものように市駅での朝の街頭活動から始まります。
 市民の皆さんから何らかの反応があると覚悟して行きましたが、いつもと同じ感じでした。東京と和歌山、中央と地方は別物とご理解を頂いてのことか、それとももうあきらめ、愛想つかされてしまったのか、本音のところは分かりません。しかし、市民の皆さんの気持ちがどう変わろうとも、私達は私達に与えられた仕事を粛々としなければなりません。

 朝の活動が終わり、市役所へ。今日から建設企業委員会の行政視察で福岡と長崎へ赴きます。1日目の今日は福岡入りし、福岡市の多々良浄水場を見学しました。
 福岡市は人口が約141万人で和歌山市の約3.7倍、面積は約340キロ平方で和歌山市の約1.6倍を誇っていますが、紀ノ川のような大きい河川を有していないので、水の確保に大変ご苦労されています。
 中小河川に複数のダムを作り、ダムから流れた水をポンプアップしてダムに戻し、貯水するという方式を採っています。そのため、どうしても「質より量」になっていました。市民から、水道がおいしくないとの苦情を受け、約53億円を投資して、浄水処理工程の途中に「オゾン処理+粒状活性炭吸着処理」をする高度浄水処理施設を2年前から設置し、稼動し始めました。高度浄水処理によって、通常の沈でん・ろ過の浄水処理方法では除去できないカビ臭物質、トリハロメタンの原因となる有機物質、陰イオン界面活性剤等の処理ができるそうです。
 水道水の高度浄水処理は東京や大阪でも行われていますが、まだまだ行っているところが少なく、福岡市も色々な工夫や実験を行い、試行錯誤されています。
 和歌山市の場合、紀ノ川の渇水時と洪水時の水位の差は日本一激しいものの、水の確保は福岡市に比べればやり易いと思います。また水質も比較的良く、おいしい水だと思います。しかし、トリハロメタンなどの発ガン性が疑われる有機物質は取り除かなければなりません。費用対効果の検証もしなければなりませんが、安全な水のためには一考の価値があるように思います。

T_B_IMGP0392.JPG

(オゾン発生装置の小窓をのぞいています。)

 
2007年11月02日
明日、岡田克也代議士来和

T_B_img021.jpg
 いよいよ和歌山でも政治スクールが始動します。来年2月からの開講を前に、プレイベントとして、明日13時から市役所前にある和歌山商工会議所4階大ホールにて、「政治スクールわかやま設立記念講演会」を行います。講師には元民主党代表の岡田克也代議士をお招きして、お話しいただきます。  申し込み不要、入場無料です。お時間がありましたら、ぜひお出で下さい。
 
Copyright(C)2006-2007 Tadasuke Yamamoto All Rights Reserved.