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2008年03月 アーカイブ

2008年03月01日

同い年の活動

 今日は朝から東京です。9時55分のANA機で羽田に着き、そのまま四谷に直行です。議会開会中なので、本来は遠出しないのですが、今度の一般質問に関わるフォーラムが行われるので、参加してきました。
 お昼は、東京にいるときによく行ったタイヌードルのお店で食べました。パッタイもおいしいのですが、普通の汁のあるヌードルにし、ニョクマム(ナンプラー)を人より少し多めに入れて食べました。それから近くの会場へ。
 参加したフォーラムは「嫌煙権運動発足30周年記念フォーラム」です。この運動は1978年2月18日に始まりました。つまり、私と同い年なのです。これまでどういう活動をされてきたか、日本を取り巻く現状、世界の状況はどうかを教えていただきました。
 和歌山からわざわざ来たということで、ご挨拶の場も与えていただき、運動が始まった年に生まれ同い年であり、また4日後に議会で喫煙についての質問を行うことを報告させていただきました。
 運動が始まった78年には成人の喫煙率が男性で74.7%(2869万人)女性で16.2%(664万人)だったのが、07年には男性40.2%(2016万人)女性12.7%(684万人)と、割合では減ったものの、実数ではやや減か増加を示しています。残念ながら、喫煙の害に対する理解が進んだとは言いがたい状況です。
 20数年ヘビースモーカーだったけど、タバコを止めてこの運動に参加している会員の方のお話も伺えました。今日教えていただいたことなどを今度の質問に活かしたいと思います。

2008年03月02日

障害児の文化祭

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 朝の飛行機は出発がものすごく早く、お昼の飛行機で東京から帰ってきて、その足で県立体育館で行われている「障害児者家族のつながりを広める文化祭」に行ってきました。
 会場に着いたときは、抽選会をやっていて、ものすごくにぎわっていました。閉会式までの間、各学校の生徒さんが作られた作品を見て回りました。
 会場の前の方へ行くと、今度政治スクールでお世話になる麦の郷の田中理事長先生もいらして、ご挨拶させていただき、一緒にいらしたスタッフの方をご紹介いただきました。
 閉会式では数人が舞台へ立ち、「そんなまちを」という曲を演奏し、みんなで歌って終わりました。ものすごくシンプルな曲ですが、聴くほどに深い思いが感じられます。サビの部分だけ、ご紹介しておきます。

♪きみとぼくのいきているまち
 ゆうひのきれいなまち
 よびかけあえばえがおがかえる
 そんなまちを

2008年03月03日

新年度予算審議入り

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 今日はひな祭り。我が家の玄関にもガラスでできた雛人形が二対飾られています。加太の淡島神社では雛流しが行われましたとお昼のニュースで流れていました。私はまだ実際見たことがないので、一度行ってみたいのですが、議会と重なっているので、当分難しそうです。
 議会では、先週に行われた補正予算の審議について報告がなされ、採決が行われました。建設企業委員会の報告は私が行いました。
 その後、市長から施政方針演説が行われ、各局長から新年度の予算編成について説明がありました。新年度予算の審議は初めてなので、ほんの少し緊張して議場へ赴きました。
 また、議員提案で「道路特定財源の確保に関する意見書案」が出され、採決の結果、賛成多数で採択されました。私は反対をいたしました。
 委員会での審議報告と意見書については、データベースにおいておきます。
 明日は各会派からの代表質問が行われます。我が民主クラブからは東内先生が質問に立たれます。

2008年03月04日

代表質問

 今日の議会では各会派の代表質問が行われました。
 5会派5人が登壇しました。我が民主クラブからは東内敏幸先生が「和歌山市基本構想の策定について」「財政運営について」「次代を担う人の育成について」「食育と休耕地の活用について」の4点を質問されました。その他の会派の質問項目については、データベースの「08年2月定例議会代表・一般質問通告表」をご覧下さい。
 代表質問は一般質問と違い、質問と答弁それぞれ1回のみで、深く掘り下げることができません。単刀直入に質問し、答えを引き出す工夫が必要です。それゆえ一般質問より経験と技術が物を言うように思いました。
 そういう技術も勉強していこうと思います。

2008年03月05日

気合を入れて、質問できず

 今日から一般質問が始まりました。私は3番目です。いそいそと準備しましたが、私の前で議事進行がかかり、止まってしまいました。
 議事進行とは、議題に直接関係あるもので、かつ、議事を進める上ですぐに処理しなければ後々の進行に支障を来たす場合に、議長に対してその整理を求めるものです。すぐに処理しなければならないということから、発言の許可に優先性があると言われています。
 今回の場合、私の前の吉本議員が、前日の新風クラブ中村先生の代表質問に対して子どものころは給食がおいしくない時代で、中学校で弁当になった時は涙が出るほどうれしかった」と市長が答弁したことを受けて、「当時の調理員や生産者の気持ちを考えると、配慮に欠けるのでは」と市長の考えを質しました。これに対して市長は、「自分の子ども時代の給食は味のしないコッペパンと脱脂粉乳で、鼻をつまんで飲んだ。調理員が一生懸命努力していることは、今も昔も変わらない」と答えたことに議事進行がかかりました。
 人の苦労や痛みが分からなくて、市政運営をやってもらっては困る、市長としてあるまじき答弁だと言うことで、議事進行となりました。
 結局そのまま議事を進めることができなくなり、明日へ持ち越しになりました。私の質問も明日に変更です。

2008年03月06日

08年2月議会の一般質問全文

 今日の質問の議事録を記します。なお、これは原稿ベースで、速報版です。実際の議事録は若干異なることをお含み置きください。正規は後に発行される議事録に拠ります。

《質問》
 おはようございます。民主クラブの山本忠相です。
 今回は災害対策、福祉行政、喫煙についてお伺いします。
 まず、災害対策、福祉行政について、昨年の9月議会においても地震を中心とした災害対策について質問いたしました。今回は少し視点を変えて、災害時に支援が必要と思われる障害者・高齢者等に対する対応について質問をさせていただきます。
 1995年の阪神・淡路大震災では6,434名もの多くの犠牲者を出し、この頃から国は積極的に障害者や高齢者など災害弱者対策に乗り出しました。2004年に起きた新潟中越地震では、内陸部直下型地震の死者40名のうち、65歳以上の高齢者23人・乳幼児2人・児童4人と災害弱者が70%以上を占める結果となり、このことから震災時の災害弱者救助・支援対策が非常に難しいことが分かりました。その主な死亡原因は地震による圧死やショック死でしたが、中には避難生活の長期化により、慢性疾患の悪化やいわゆるエコノミークラス症候群(正式には肺塞栓症・肺血栓塞栓症)のため、避難期に高齢者を中心に犠牲者を出しました。高齢者以外にも、障害者・傷病者・乳幼児・妊産婦なども災害発生時には避難や生活に大きなハンディを負うことになります。
 このような場合、災害対策ではありますが、同時に要援護者への対応ということで、福祉という2つの側面が考えられます。地域防災計画と地域福祉計画など諸計画がつながりをもって対応されなければなりません。そこでお尋ねします。本市における災害時の災害弱者対策について、現状はどうなっているか、お答え下さい。
 次に喫煙についてお伺いします。
 この3月1日から、タバコを自動販売機で購入する際に「タスポ」という、あらかじめ成人識別をするためのカードを使う制度が本格導入されました。宮崎と鹿児島で先行導入され、和歌山は第二次導入の区域にあり、6月からの運用となっています。自動販売機の設置者が7万円程度を払って、タスポ対応の機械を取り付けています。今回のタスポ導入は、未成年者にタバコを買わせないとの目的から導入されたものです。
 そこで、まず基本的な部分として、喫煙による健康への被害は市としてどの程度と見ていますか。未成年者の喫煙の状況はどうですか。喫煙が医療費高騰の原因の一つになっていると思うが、そのような意識は持っておられますか。学校での喫煙に対する指導はどう行なわれていますか。補導活動は年間どの程度行なっていますか。そのうち、未成年者による喫煙に対する補導指導件数はどれだけですか。市内に設置されているタバコ自販機の数は何台と把握していますか。また成人識別システム導入に当たり、タバコ関係団体からは何か連絡はありましたか。あったのであれば、どのような内容で、それはいつありましたか。
 以上をお伺いして、第一問とさせていただきます。 

《有本健康福祉局長 答弁》
 障害者や高齢者等に対する災害時要援護者制度につきましては、平成19年10月に局内会議及び庁内会議を開催し、要援護者登録制度の創設について広報・周知した後、自ら要援護者名簿等への登録を希望した者の情報を収集する方式(いわゆる手上げ方式)で実施するよう決定いたしました。
登録の対象となる方は、災害時に何らかの理由により情報収集や安全な場所への避難が困難で、第三者の支援が必要であると思われる方々で、本制度への登録を希望され、名簿の作成・保管・配布を了解いただける方です。
 また、本制度は近隣社会の共助に基づいた支援が大変重要となることから、本制度に対する地域住民の方々のご理解を得たうえで、体制作りに取り組む必要があると考えています。そのため、本制度の説明と協力を各種関係団体等にお願いし、制度の内容を広報誌等に掲載し地域住民のご理解を得たうえで、登録の受付を行って参りたいと考えています。
 また、災害時において指定避難場所等では避難生活が困難と思われる方々の避難施設として民間社会福祉施設等を利用できる体制を整備する事により、災害時における要援護者の安心できる生活環境を確保できるよう各施設に、要請して参りたいと思っています。
 未成年の喫煙が、法律で禁止されているのは、喫煙により、がんや心筋梗塞などのたばこ関連疾患を、早期に発病する危険が極めて高いことや、成長を阻害すること、ニコチンによる依存症が短期間で出現することによるものです。
 たばこを吸う人のがんになる割合は、吸わない人に比べると、男性では、喉頭がん32.5倍、肺がん4.5倍、肝臓がん3.1倍であり、がん以外にも肺気腫、胃潰瘍、心筋梗塞などさまざまな病気への影響も指摘されています。
 また、平成18年の和歌山市の肺がん死亡率は、人口10万人に対して65.8で、全国値50.1の1.3倍であり、過去20年間で2倍以上に増加しています。
 これらのことから、喫煙による健康被害は、極めて大きく、医療費への影響も甚大と考えられます。
 保健所では、「健康わかやま21」に基き、たばこ対策に取り組んできたところですが、平成18年度に実施した調査結果では、高校生の喫煙率は、学年が上がるにつれて高くなっているものの、平成13年度と比較すると高校3年生男子の喫煙率は34.3%から15.2%に減少し、女子では16.7%から8.6%と減少しています。
 減少した理由としまして、学校保健において喫煙防止教育の実施により、たばこの健康影響についての普及啓発が考えられます。
 また、喫煙のきっかけとしては、「好奇心」「友達、先輩のすすめ」などが主な理由であるため、新規喫煙者を作らないようにすることが課題であります。
 本市においても、国と同様に未成年の喫煙ゼロを目標とし、目標達成に向け、家庭、学校、保健所、医療機関等、地域社会全体で未成年の禁煙をサポートできるよう今硬も取り組んで参ります。


《木村まちづくり局長 答弁》
 現在、把握しているたばこ自動販売機の屋内外の設置数は、県下で約6,000台です。
 関係団体によりますと、その内の半数近くが市内に設置されていると見込んでいます。
 また、未成年者が自動販売機でたばこを購入することを防止するICカード式成人識別機能付き自動販売機は、県下では本年6月に導入予定であることから、昨年8月及び本年1月にたばこ販売関係団体から、このシステム導入に関しての啓発協力の依頼がありました。


《大江教育長 答弁》
 小学校6年生さらに中学校2・3年生において保健の授業で喫煙による健康への被害を学習しております。
 また、各学校の特設授業として県警本部少年課・医師会・市内3署少年係の警察官・少年センター職員等による喫煙防止教室を開催しています。今年度、少年センターでは公立中学校16校、私立中学校1校、公立小学校1校で児童・生徒への健康被害防止を訴え、心身の健全な発育を図っております。 また、補導活動につきましては、市内の小中・高等学校生徒指導主任や関係教員が少年センター職員及び派遣警察官と同行し、繁華街等を放課後、夜間等に行っています。回数は、年末・年始などを含め年間197回実施しております。
 補導人数は19年4月から12月まで不良行為、犯罪行為等、合わせて128人あり、その内喫煙では5人補導しております。
 また市内中学校での喫煙で学校が指導した生徒の数は108人、同じく高等学校では110人となっております。
 今後とも、未成年者に対する様々な喫煙防止対策をさらに強めてまいる所存です。


《再質問》
 それぞれお答えいただきましたので、再質問をさせていただきます。
 まず災害弱者・要援護者への対応についてです。ご答弁いただいたように、助けて欲しいという人は自己申告で登録して、いざという時にはその名簿を共有して、救助に向かうという制度を準備している、とのことでした。ご存知のように、すでに片男波自治会で助けて欲しい人、また何らかの専門技術、例えばユンボの操作ができるとか、電気工事ができるなどの技術を持っていて、誰かを助けられるよという人を同時に登録しています。ただ個人情報保護の壁でなかなかうまくいかず、本格的に動き出すまでに相当の時間を要したと聞き及んでおります。
 準備段階ということですので、具体的な内容についてお伺いします。まず、災害が発生すると予想されるとき、どういう手順で要援護者を保護されますか。また地域防災計画における東南海・南海地震発生時の被害想定を基にして、避難所における福祉ニーズの高い要援護者の生活者数はどの程度と予想していますか。在宅または避難所にいる高齢者等の要援護者に対してケアマネージャーやホームヘルパー等生活介助者の派遣体制、特に人材の確保ついてはどのように考えていますか。要援護者等専用避難施設として、現在、どのような施設を想定しており、また市内に何か所設置することが可能かと考えていますか。以上お答え下さい。
 次に喫煙についてです。
 やはり未成年者の喫煙がなくならないのは、タバコが買いやすい環境にあるからではないかと考えます。カードによる成人識別を試験的に導入した鹿児島県種子島の例ですが、試験導入する前の2003年の補導者数が39人だったのに対し、導入年の2004年は31人、翌2005年には10人と減少しました。このまま減っていけばよかったのですが2006年の補導人数は84人と急増しました。タバコを買うためにはカードが必要ですから、カードの入手経路を調査したところ、親のカードを勝手に持ち出した、また不正に入手したカードを使い回ししていたことが判明しました。自販機にはカードの名義人と目の前の人が同一人であることを確認することができません。カードを持ってさえすればタバコを買うことができるのです。
 和歌山県議会においては未成年者喫煙防止条例案が出されていますが、これもタバコを買いやすい環境を無くさねばならないという思いから発議されたものと聞き及んでおります。日本自動販売機工業会06年の統計では、全国に約565,200台のタバコ自販機が設置されていると公表されています。また先程市内におけるタバコ自販機の数で、県下で約6千台、その半数近くが市内にあるとのご答弁をいただきました。仮に3000台として、本市の面積を割ると、7万平米に1台のタバコ自販機が存在することになります。これらの状況から、やはり未成年者がタバコを買いやすい環境にあるということは否めません。そこで私としては、市として屋外におけるタバコ自販機を撤去する条例の制定を提案したいと思いますが、市長のご所見をお伺いして第二問といたします。 

《大橋市長 答弁》
 青少年の健全育成や「健康増進法」などの観点から鑑みても、議員のご指摘は、重要な課題と考えます。
 現在、県議会において、和歌山県未成年者喫煙防止条例案が上程されていると聞いているところです。
 今後、この動向を見定めながら、本市としてどのように対応していくか関係部局に研究させ、「健康でいきいきとした和歌山市」を目指す所存です。


《有本健康福祉局長 答弁》
 要援護者につきましては、避難行動に時間を要するため、和歌山市地域防災計画に基づき、避難準備情報を発令し要援護者及び避難支援者に避難の開始をはじめてもらいます。避難に際しては、支援者や地域住民の共助により避難所に誘導して頂きます。また、各避難所内では、要援護者用の窓口を設置し、安否確認や避難所生活の支援を行って参ります。
 なお、避難者数につきましては、和歌山市地防災計画想定地震1(東海・東南海・南海地 )の地震被害想定結果の避難所生活者数が23,942人であることから、要援護者の避難所生活者数につきましては、約3,800人と想定しております。
 多くの施設は職員数に限りがあり、それぞれの施設のケアマネージャーやホームヘルパーについては、災害時には施設利用者等の安否確認や緊急入所の対応に追われる状況が想定されます。そのため、在宅または避難所にいる高齢者等の要支援者に対しては、保健師などの専門職を派遣し健康状態の把握や健康相談の円滑な運営ができるよう、また、他の地方公共団体等からの広域的な応援派遣体制の構築ができるよう、関係機関と引き続き協議して参りたいと考えております。
 要援護者等専用避難施設としては、老人福祉施設・老人保健施設・障害福祉施設等を考えております。しかし、今は担当課を含めその施設の利用方法・利用可能人員・費用等について協議中であり、その協議内容がまとまりしだい、各施設へ協力の要請を行う予定でございます。


《再々質問》
 それぞれお答えいただきました。それでは第三問に入らせていただきます。ご答弁をいただいて率直に感じた点を質問させていただきますので、質問の順番が変わりますことをお許し下さい。
 まず、喫煙の問題です。市長は県議会で出されている条例案の動向を見て研究するとお答えになりました。しかし、この条例案を見てみると、違反の罰則はなく、県や保護者、販売業者などの姿勢を明らかにし、未成年はタバコを吸ってはいけない、未成年にタバコを売ってはいけないという、当たり前のことを当たり前に書いている。裏返せば、当たり前のことが当たり前に守られていないと言うことです。
 WHO世界保健機関において「たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約(FCTC)」が2005年2月27日に発効し、168カ国が署名、116カ国が批准し、日本もこの条約に締約しております。この条約はタバコによる健康への被害を抑制すると共に、タバコそのものの販売本数を減らそうという条約です。昨年、タイ・バンコクで行われた第2回締約国会議では、受動喫煙からの保護をうたったガイドラインが全会一致で採択され、加盟各国は2010年2月までに罰則付きの法律を策定することが決議されています。
 これが、日本を取り巻く国際情勢であり、国の法律策定を待つまでもなく、本市として屋外におけるタバコ自販機の撤去する条例の制定を提案した次第であります。同様の取り組みは他都市でも行われています。島根県出雲市では、16年も前の平成6年に屋外から酒の自販機を撤去、タバコについては深夜の販売を停止する条例が制定されました。その2年後に深夜販売の停止が全国に波及しております。また青森県深浦町ではタバコ自販機を屋外から撤去する条例が制定されています。しかしこれも罰則がないため、あくまで販売業者の自主性に任しているとのことでした。
 タバコ屋のおばちゃんからすれば、儲けの約7割をたたき出す自販機を置くなといわれたら困るといわれるかもしれません。しかし、先程ご答弁いただいたように、本市の肺がん死亡率は全国平均の約1.3倍、過去20年で2倍以上の伸びです。医療費の高騰は避けられません。
 タバコ自販機を屋外から撤去する以外にも、例えば未成年でタバコを吸えば、本人と保護者に対し、厳しい罰則を与える。また市内での歩きタバコを禁止するなど、他の方法も考えられます。折りしも、昨日、白良浜を全面禁煙とし、「禁煙ビーチ」としてPRしていくことが白浜町議会で提案されております。県の条例云々ではなく、市長ご自身のお考えで持って、施政方針で述べられたとおり、「健康で思いやりのある安心に暮らせる都市」づくりのために、行動すべきではないでしょうか。ある程度の強制力を持ってすれば、WHOの報告書に日本初の施策として「和歌山市」の名前が残るでしょう。ぜひご一考をお願いし、改めて市長の見解をお伺いします。
 そして、要援護者対策ですが、ご答弁から仔細ご検討いただいているということが分かりました。お答えいただいた事柄以外にも、登録を辞退された方、また漏れた方への対応も含めて十分に検討していただき、またいつ来るか分からない地震への対応ですので、できるだけ速やかに登録制度が実行されるよう求めます。
 以上を喫煙に関してのみお伺いして、私の質問を終らせていただきます。ご静聴ありがとうございました。

《大橋市長 答弁》
 喫煙が健康に悪影響を及ぼすことは今や世界的な常識であり、特に未成年者の防止することは喫緊の課題であると私も認識しています。今回、タスポ導入が行われることになったのも、未成年者の喫煙を根絶していかなければならないとの考えで、たばこ小売業者を含む多くの皆さんが一敦した結果であろうかと思います。
 ご承知の通り、新年度の予算でも市のたばこ税収入を前年度よりは2億円程度少ないとはいえ、約26億円を見込んでおりまして、歳入確保のため、たばこ小売業者の皆さんのご協力は不可欠であります。自販機につきましてはタスポ導入の成果を見ながら慎重に検討すべきものと考えます。  ポイ捨てに閲しましては、本市は20年近く前に地域を指定してポイ捨てを禁止する条例を制定しております。最初は罰則があったのですが、実効ある取締りを行うには膨大な経費が必要で、結局一人の検挙者もないまま罰則を廃止したと聞いております。
 喫煙による健康被害を減らすためには、様々な形での啓発が何より重要であると認識しています。

2008年03月07日

混乱の中の混乱

 昨日の報告には議事録を載せましたので、本会議についてのことを少しお話します。
 おとつい5日、私の前で議事進行がかかり、そのまま会議はストップしたまま、流れてしまいました。会議の日程はあらかじめ決められた、どちらかというと余裕のない状態で進んでいますので、5日の3番手の私は翌日に持ち越されると、どこかで帳尻合わせをしなくてはなりません。
 その帳尻合わせを翌6日にすることになってしまいました。そのことを朝一で聞かされ、「至上命令」のように感じてしまった私は、かなり焦りました。その上、皆様もご存知の通り、共産党の後みつる議員が飲酒運転で事故を起こし、逮捕されたということで、混乱の上の混乱でした。
 しかし、彼が逮捕されたことは議事を止める理由にならないとのことで、一般質問が行われることになりました。
 午前中は私の前の吉本議員の第三問目が残っていましたのでその続きと、私ともう一人で計3人が登壇しました。午後は2人立ち、1日で5人登壇。今までで一番過密日程でしたが、なんとか収まりました。
 さて、このことについて、お話ししないわけにはいかないでしょう。昨日の朝、その一報を聞いてかなり驚きました。飲酒運転など無縁の人だと思っていたからです。先程ニュースで、大艸市議団幹事長宛に辞職願が提出されたと流れていました。
 1月に行った視察の際、ご一緒させていただきました。移動の電車で席が隣になった際、ずっと本を読んでいらして、勉強熱心な方だなぁと思っていました。話してみれば、ノリの良い、明るい、幅のある方だと思いました。
 だからといって、飲酒運転が許されるわけではありません。福岡の何の罪もない子ども3人が犠牲になった事故など、私達はその悲惨さを目の当たりにしてきています。それ以上に言うことはないでしょう。
 今回のことは、本当に残念でなりません。

2008年03月08日

東京都よ、お前もか

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(写真は大滝ダム。国土交通省近畿地方整備局紀の川ダム統合管理事務所のウェブから)

 全国至る所で同じようなことが行なわれているようです。
 先程見たニュースですが、群馬県で建設中の八ツ場(やんば)ダムの規模を国土交通省が大幅縮小することを決め、関係する1都5県に意見照会したそうです。意見照会とは聞こえがいいですが、実際は「こうすると決めたのでよろしく。判子押して送り返して」というものです。
 八ツ場ダムは首都圏の水がめとして日本のダムで最も巨額な4600億円もの事業費が投じられているものの、計画浮上から半世紀経っても完成せず、3度目の計画変更となりました。当初の計画より約4割小さくなるそうです。
 八ツ場ダムは、昭和27年に調査が始まり、61年に基本計画が決まりました。その段階で平成12年度完成、総事業費2110億円とされていましたが、13年と16年の2度にわたって用地買収の遅れなどから計画変更が繰り返されました。
 東京都は「これ以上変更しない」との条件を付けた異例の意見書を国に提出し、変更を受け入れることにしたそうです。国土交通省はこの意見書を受け入れて、そのようにできるでしょうか。
 実はこれよりもっとひどい例があります。それは、和歌山市民の水がめである大滝ダムは、すでに6回も計画変更しています。そしてその度に事業費が膨らみ、今では当初計画の16倍弱にまでなっています。
 大滝ダムは昭和35年に調査が始まり、47年に基本計画が決まりました。昭和52年に完成の予定でしたが、昭和53・63、平成12・14・17・19年に計画変更とともに工期と事業費が積み増しされてきました。
 あっちでもこっちでも同じことを国土交通省はやっているようです。今回のように、東京都が文句をつけて再変更なし、和歌山市が言っても関係なしなら、和歌山市がなめられているということ。国交省の腹が分かりそうです。

2008年03月09日

質問後記

 今回の議会でも一般質問に立たせていただきました。4回目になります。今のところ皆勤賞です。
 今回の質問は、ひとつは高齢者や障害者など「災害弱者」と言われる方々を、地震などの大規模災害が発生したときにどう保護するかというものです。
 高齢だから、障害があるからといって、それが避難の足かせになってはならない。また、すばやく正しい判断ができないために犠牲になってはならない。それらのために、行政として何をすべきかということを考えてもらいたかったのです。何を準備しなければならないのか、どういう行動が必要なのか。どんなことを補助すればいいのか。そもそも、助けを必要とする人は、どこに住んでいて、どれだけいるのか。土台となる情報をしっかりと把握していなければなりません。具体的な内容や手法も含めて、質問を作らせていただきました。
 もう一つは喫煙についてです。ちょうど今月から、自販機でタバコを買う際にtaspo(タスポ)という成人識別カードが必要となる制度が始まります。まずは宮崎・鹿児島の2県からスタートし、7月には全国に普及します。和歌山では6月から運用が開始されます。
 そもそもこの制度は、未成年者にタバコを買わせない、吸わせないという目的から始まりました。運転免許証など顔写真入りの公的証明書のコピーを付けないと、カードがもらえません。カードがないとタバコが自販機で買えないから、未成年者は吸えないと言うのが役所や業界の論理です。しかし、本当にそうでしょうか。
 本当に買わせない・吸わせないなら、そもそも自販機なんかで売るべきではありません。taspo認識の機械を取り付けるのに7万円前後必要だそうです。これは自販機の設置者が支払っています。確かに、タバコ屋の収入のうち、7割近くを自販機が稼ぎ出しているというデータもあります。しかし、私は対面販売にしてもさほど収入は変わらないと考えます。タバコが欲しい人は自販機だろうが対面だろうが欲しいのですから。自販機は売れなくても電気を食います。世界的にタバコ自体に対する逆風、そして二酸化炭素排出の環境対策を考えれば、自販機大国日本はかなり遅れています。
 私は市長に対して、タバコの自販機を市内に置かせないという条例の制定を求めました。あえて極端な策を突きつけました。それ以外にも、タバコを吸った未成年者と保護者に対して厳しい罰則を与える条例や、市内での歩きタバコの禁止条例など提案しましたが、市長の反応は全然でした。
 一方ではタバコを原因とする疾患によって、医療費が増え、市の財政を圧迫していることを認めつつも、26億円のタバコ税が欲しいために何もしない。そうして、26億以上の損失を続けていくのです。思慮の浅さに正直呆れました。
 国際的には2010年2月までに国の法律として、罰則付きで受動喫煙の禁止を行わなければなりません。数年内にはそれ以上のことも求められます。私が提案したことは、きっと他の自治体でも検討しているかも知れません。こういうものはどこよりも早くやることが有効なのであって、誰かの後に続いたのでは何の効果もありません。
 市への取材や視察が増える。観光客が増えるなど間接的な効果は多くあります。福島県矢祭町などはその典型的な例です。
 こちらも何でもかんでも言えばいいと思ってやっているわけではありません。大したことないながらも、頭を動かして考えています。「やらない」というのは簡単ですが、やるように考えることも必要ではないでしょうか。
 今回の質問を終えて、思ったこと感じたことを書かせていただきました。

2008年03月10日

DVDが届きました

 昨年10月に母校の近大附属和歌山高校で撮影した「創立25周年記念DVD」が今日届きました。
 早速、封を開けて見てみました。卒業生が数人集まって話している中に、バッチリ入れてくれていました。それも結構な時間。その後の一人ずつのショートコメントは、自分的にはちょっと失敗したなぁと思いました。もうちょっと、コメントを練っておけばよかったです。
 でももう創立25周年。僕も半分以上になってしまいました。昨日のような気がしているので、結構驚きです。

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2008年03月11日

19時42分 延会!

 今朝も和駅での街頭演説から始まりました。昨日から一転、ちょっと寒い朝でした。活動が終わった後、議会へ。
 今日は一般質問の最終日、最後の一人が質問に立ちました。すんなり終わって、明日から委員会審査に入ると思われたのですが、1問目が終わったところで、議事進行がかかり、そのまま止まってしまいました。
 断続的に調整がなされ、最終的には議長の判断で「議事進行には当たらない」との判断が下されました。明日以降、1日繰り下げることにし、明日は一般質問の続きから行い、今日の会議はひとまず終了となりました。
 今議会での議事進行は2回目で、私が議員になってから一番遅い終わりの時間でした。当事者以外は折り合いがつくのを待つしかなく、降って湧いた時間に色々と仕事を片付けました。
 国会では、民主党が政府の提案する日銀総裁案に不同意とすることを決めたようです。党本部からも説明のメールが届いていました。それには、次のようにあります。

 党内の同意人事決定の手続きに則り協議した結果、以下のとおり決定しましたので、ご報告いたします。
1 日本銀行総裁候補・武藤敏郎君及び同副総裁候補・伊藤隆敏君については、同意しないこととする。その他の候補者については、同意することとする。
2 不同意の理由
武藤敏郎君:財務省そのものの人物であり、日銀の独立性が担保できない。
伊藤隆敏君:通貨価値を守るべき日銀の役割からみて、ふさわしくない。
以上

分かったような、分からんような理由です。これで国民の理解が得られるのでしょうか。心配です。

2008年03月12日

昨日の続き

 今朝の本会議は昨日の続きからです。1日延びたのを今日以降のどこかで吸収することになります。諸々の記録を整理するために設けられた21日の休会日を開くことで、会期通りの24日に閉会できそうです。
 一転、今日の会議はすんなり進みました。一般質問の残りをやり、新年度予算案に対する「質疑」を2会派が行いました。質疑とはお金の使い道のうち、それぞれの会派が特に注目している分野の、金額の積算根拠などを聞くものです。一般質問のように、政策議論はできません。聞く分野は福祉重点だったり、市長の肝いりで行われる政策や新規事業などまちまちです。
 明日からは委員会審査が始まります。明日は消防局と建設局住宅部の審査です。
 県連のホームページも更新しなければならないのですが、私が原稿を書いていなくて遅々として進んでいません。昨日今日と比較的時間があったので、一気にザァッと書きました。まもなく更新されます。

2008年03月13日

言葉は重い

 昨日は思った以上に暖かくなりました。当然花粉は大量に飛ぶわけで、対策していても少しは症状が出ます。今シーズンでは最悪の状態でした。今日は少しマシですが、マスクと目薬、そして「鼻でブロック」は欠かせません。
 今日から委員会審査に入りました。今日は消防局と建設局住宅部の審査です。午前中は消防局の審査を完了しました。最後に、委員会の席上で退職者の紹介と代表者からの挨拶がありました。こういう形をとられるということを初めて知りました。
 委員会に出席している消防局幹部のうち、3名が、住宅部では4名が今月末をもって退職されます。丸山消防局長も退職者の一人です。代表してご挨拶されました。まっすぐ前を向き、時々言葉を噛み締めながら話されました。18.9才から消防に入られ、41.2年勤められた方ばかりだそうです。委員長が感謝の言葉を述べる際、共に起立し、感謝を表しました。私にできたのは、深く頭を下げることだけでした。
 引き続き、住宅部の審査です。審査の過程で、委員から不適切な発言があり、審議がストップしました。速記録を確認し、不適切な部分について議長や議運委員長とともに対応を協議しました。
 議長がおっしゃるには、不適切な発言を残すと、そのこと自体を議会全体が追認したことになり、そのために不利益を被る方もいたり、また議会の品位を落とすことになるので、慎重に対応しなければならないそうです。こういう場合にどう対処したらいいのか、学ばせていただきました。
 その後、発言者から陳謝と発言の取り消しを求められ、委員会としてこれを許し、正常化しました。
 議会での発言は、裁判などになった場合、第1級の証拠として扱われるそうです。議会人として、言葉の重みを改めて痛感する機会となりました。
 審査の中では、市営住宅入居者のおよそ5分の1が1カ月以上家賃を滞納していることが分かりました。この数字はたまたま払い忘れたり、口座振替の残高不足で引き落とせなかった場合でもカウントされてしまうので、正確な数字ではありませんが、約5500戸ある内の1219戸が滞納している(期日に入金されなかった)か、滞納した経験があることになります。
 現在の累積滞納額はおよそ4億6千万円になります。一方、18年度の徴収率は95・6%で、毎年5%ずつ上乗せになる計算です。一部の住宅では、家賃の徴収を民間委託しましたが、今年度の徴収率はほぼ99%になっています。今の分をきっちりもらいつつ、前の分も少しずつ分割で払ってもらうようにしているそうですが、経済状況が悪く、うまくいきません。
 また、市営住宅の土地を借りるために1億2千万円払っているのに、家賃収入が2千万円しかないという例も指摘されました。これは完全に市の財政を圧迫しています。
 数年前から指摘されていますが、遅々として改善されていません。財政健全化団体なんですから、こういうところはキッチリしなくてはならないと思います。

2008年03月14日

2部の審査

 久しぶりの雨です。雨が降ると花粉症がだいぶ楽になり、助かります。
 今日の委員会審査は建設局の基盤整備部と下水道部について行いました。
 委員から質問はいっぱい出ましたが、特に問題なく終わりました。月曜日は水道局の審査を行います。

 明日は11時から和駅で、道路特定財源暫定税率廃止を求める署名活動を行います。皆様のご協力をお願いします。

2008年03月15日

一日きっちり

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 今日は行事がたくさんの一日でした。まず、午前中には、和駅の近鉄前において、県連総出でガソリン税暫定税率の廃止を求める署名活動を行いました。この署名活動は全国で展開されており、100万人の署名を目標に行っています。
 県連で作成した政策ビラを配りつつ、署名へのご協力をお願いしました。写真のように、私一人で延々としゃべらせていただきました。
 最終的に何筆頂いたか集計はまだですが、本当に多くの皆さんにご協力いただきました。また、活動のお手伝いを頂いた皆様にもあわせて感謝申し上げます。ありがとうございました。

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 その後、14時過ぎから「政治スクールわかやま」の第2回講義が行われました。2回目で早速フィールドワークになりました。岩橋にあります社会福祉法人一麦会「麦の郷」へ出向いて、講義と施設見学を行いました。
 同会の理事である伊藤静美さんと、現場でパンやクッキー製作の統括をされている柏木労働部長、銀行員を辞めてクリーニング部の施設長をされている田村さんのお話を伺いました。
 伊藤さんからは、これまで30年間の歩みを中心にお話していただきました。また、現場からの声として、原油高が材料費などに転嫁され、あらゆるところにしわ寄せが来ている現状を、具体的な数字を使ってご説明いただきました。
 クリーニングの作業所では、実際の作業を拝見することができました。作業していらっしゃる方が元気良く「こんにちは!」「ありがとうございました!」と挨拶してくださったのが、印象に残りました。
 受講生からは活発に質問や思ったことなどを話していただきました。印象的だったのが、受講生が質問をし始めると、伊藤さんがその近くに寄って来られて、近くでお話を聞いて下さいました。その姿を見ていて、施設で働く方々にも、そういう風に接していらっしゃるのだろうなぁと想像しました。
 今回は本当にありがとうございました。

 夜には、よさこいの実行委員会メンバーと和歌山のサッカーチーム「アルテリーヴォ和歌山」の選手達と、懇親ボウリング大会があり、参加しました。
 1年以上ぶりのボウリングで大丈夫かなぁと思いましたが、2ゲームやってスコアは144と161、自分としては結構いい結果を出せました。
 選手の中には、近附の後輩もいて、今シーズンもしっがりがんばってもらいたいと思います。そして、応援もさせていただきます!

2008年03月17日

さぁ、月曜日!

 月曜はいつものように、市駅での街頭演説からです。天気予報では、かなりの黄砂が降るとのことで対策をして出ましたが、活動中はマスクを取ったので、元の木阿弥です。くしゃみと目のかゆみに苦しみながらの街頭演説でした。
 今日は委員会審査の最終日で、水道局の番です。水道局は企業的会計処理をしていて、なおかつ上水道と工業用水道の2件分あるので、予算の説明が30分もかかりました。聞いている方はいいですが、説明する方は大変やと思います。
 明日は委員会に付託された議案の採決に入ります。今日までの3日間に配布された資料をデータベースに置いておきます。なお、住宅・基盤整備・下水道部に共通する資料については、省略します。

2008年03月18日

出ては消え、出ては消え…

 日銀総裁選びが完全に行き詰りました。あの手この手で総裁候補の名前が出ては消え、出ては消えの繰り返し。明日以降、日銀総裁は空席となります。
 アメリカの通貨を管理するFRB連邦準備制度理事会の場合、次の議長が決まるまでは今の議長が任期切れになっても、臨時に職務を継続できるという規定があります。しかし、日銀の場合、そういう制度はありません。なぜなら、自民党が多数を占めてきた国会で、政府の出した総裁人事案を否決されることがなかったため、今回のようなことは想定外でした。
 しかし、サブプライムローンの損失が今の時点で約78兆円と日本の一般会計予算にほぼ匹敵し、まだ増える、それに伴って急激な円高になり、金融当局の動きにミスどころか、遅れさえ許されない状況です。こんな中で、日銀総裁の空席は致命的と言えるでしょう。
 先日からの動きを見ていて、これは福田内閣だけが悪いのか?と思えてきます。人事案を拒否する民主党の拒否理由が、身内なので甘く見積もっても、すんなり飲み込めるものではありません。これで支持が得られ続けるのか、心配です。

 今朝は和駅東口で街頭演説をしました。昨日から花粉症がひどくなり、鼻水とくしゃみが続きました。周平さんからマイクをバトンタッチされましたが、鼻が詰まっていて、うまくしゃべれませんでした。
 今日は委員会の最終日。討論と採決です。討論とは、言葉からすると議員同士が意見を戦わせる、テレビの討論番組の風に思えますが、議会での討論とは、議案に対する賛否表明で、たいがいは反対する場合の意見を言う場です。結果は賛成多数、または賛成全員で建設企業委員会に付託された全ての議案が可決されました。
 夜には、青年会議所主催の3月例会に、関西国際空港会社の村山社長が「和歌山と関空」をテーマに講演されるとのことで、行ってきました。
 もっと関空が近くにある利点を活かすヒントをいただけた気がします。また、議会での質問に使いたいと思います。

2008年03月19日

旅立ちの日

 今日は市内の小学校で一斉に卒業式が行なわれました。母校の和大附属小学校、私が住む地区の砂山小学校も卒業式です。出席したかったのですが、議会があり、お伺いすることができませんでした。
 お昼前に自転車で動いたときに偶然、附小から出てくる卒業生や保護者の皆さんの姿を見ることができました。市内に多くの「1年生」が誕生します。新しい生活に早く慣れて、楽しい日々を送られることを望むばかりです。

2008年03月20日

目だけで分かる?

 雨の春分の日です。結構しっかり降りました。
 午前中は勉強会があり、参加してきました。
 最近、外へ出るときにマスクをしていますが、目だけでも私だと分かるようです。市役所の職員さんはよくお会いしているので、見分けが付くのでしょうが、街を自転車で走っていても、車からクラクションを鳴らして手を振ってくれたり、市役所でも一般の支援者の方が見つけてくれたり。よく目だけで分かるなぁと驚いてしまいました。
 いよいよ議会も最終盤です。明日は環境保全対策特別委員会があります。

2008年03月21日

「ふるさとをください」上映会

 今日は環境保全対策特別委員会が行われました。市当局からは新しい市の環境基本構想を作るための土台となる環境基礎調査の結果と、環境保全対策主要事業実施計画の案が示されました。環境基本構想は08年度いっぱいで内容を検討し、09年度から実施するとのことでした。配布された資料をデータベースに置いておきます。

 15時40分からは和歌山市が主なロケ地になった映画「ふるさとをください」の上映会が行われました。先日、県議会でも行われ、できるだけ多くの方に見ていただきたいということで、市議会でも上映会をして下さいました。

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 まず、映画のモデルとなった麦の郷から、先日の政治スクールでお世話になった伊藤さんがお出でになり、ご挨拶と映画の紹介をされました。それから映画が上映されました。ほとんどの議員が残って拝見しました。麦の郷の設立のときにあった話などをそのまま、映画に取り入れられたそうです。
 自分のふるさとで撮られただけあって、「ここはどこ」と言える風景がたくさん出てきました。映画が終わったときには、涙している議員もいました。しかし、先日伺った話では、映画の中に出てくるのは、ほんの一端だそうです。本当はもっともっとご苦労されたそうです。
 「ふるさとをください」は英語やスペイン語の字幕入りも作成され、コスタリカでも上映されたそうです。世界に広がる映画で、”WAKAYAMA”の名が広く知られるきっかけになればと思います。

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2008年03月22日

春の彼岸のお墓参り

 17日から23日まで春のお彼岸です。高野山へお墓参りに行ってきました。
 いつもはJR和歌山線と南海高野線で行くのですが、今回は母親も一緒なので、車で行きました。混んでいることを前提で行ったのですが、かなり空いていて、奥の院まで1時間40分ほどで着きました。
 花粉対策をしていきましたが、市内よりも数倍の花粉が飛んでいるせいか、目はショボショボし、くしゃみを連発しました。やっぱり山はきついです。
 彼岸は明日までですが、たくさんのお墓があっても、新しい花のあるお参りしたであろうお墓は、全体の1割か、多く見積もって2割ぐらいしかありませんでした。残念なことです。
 帰りに大門の近くにあるお助け地蔵さんに寄って、お参りしました。なんと不思議なことに、鼻が詰まって鼻水も出ていたのが、敷地へ入るととたんに止まって、鼻で息ができるようになりました。そのことに気付いたときはかなり驚きました。
 その後、家へ帰るまでいい状態が続きました。無事に帰ってこられたことに感謝しています。

2008年03月24日

2月議会最終日

 いよいよ2月議会も終わりです。この議会が終れば、議員としては1年目を1周したことになります。選挙が終った時には、すでに新年度に入っていて、私は予算審議には加わっていません。08年新年度予算は自ら審議し、(どこまでかは別として)その結果に責任を持つことになります。
 今朝もいつものように、市駅前での朝の街頭演説から一日が始まりました。
 午後イチで議会が始まりました。各委員会での審査の経過と結果が報告されました。新年度予算に関する議案が採決されました。また追加議案として、法務省に対して人権擁護委員に推薦する候補者の選任が出されました。
 最後に、「違法・有害情報から子どもを守るための環境整備を求める意見書案」が審議され、全会一致をもって採択されました。意見書とは、政府や国の機関などに対して、新しい施策の実施や、現行制度の改善などを求めるために、議会全員の総意として提出するものです。実は、この意見書の案文は私が書かせていただきました。誰が読んでも分かりやすいように書いたつもりですが、ご覧になっていただいて、ご意見をお寄せいただければ幸いです。
 データベースに委員会審査の結果と上記の意見書案、議員派遣についての書類を載せておきます。

違法・有害情報から子どもを守るための環境整備を求める意見書案

ファイルをダウンロード

2008年03月25日

議会は終ったが…

 今朝も和駅前での街頭演説からスタートです。段々寒さが緩んできて、身に堪えることが少なくなりました。
 その後、議会と県連に行って、議会中に手の付けられなかった仕事を片付けます。ひょっとすると、議会中より、終った直後のほうが、何かと忙しいかも知れません。
 夜はよさこい祭りお祭りスタッフ部の部会でした。夏に向けて、着々と準備を進めています。4月6日には、紀州よさこい祭りプレイベントとなる「春祭り」が、市役所前の和歌山城西の丸広場で13時~17時で行なわれます。ぜひ、おいで下さい。

2008年03月26日

高度救助隊発足

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 今朝は消防署で、高度救助隊の発足式がありました。平成16年10月の新潟県中越地震で発生した土砂崩れに飲み込まれた乗用車の中に閉じ込められた当時2才の男の子と母親を救出するため、東京消防庁消防救助機動部隊(通称「ハイパーレスキュー隊」)が駆けつけ、地震発生4日後に親子を助け出しました。残念ながら、母親はその後搬送先の病院で亡くなりましたが、男の子は元気に回復しました。
 「ハイパーレスキュー隊」は阪神・淡路大震災を教訓として東京消防庁に設置されましたが、この中越地震以後、総務省消防庁から政令指定都市および中核市の消防本部に対し、資機材確保と部隊の設置が命ぜられました。
 近畿では和歌山市が昨年12月一番乗りで設置の予定でしたが、機材確保の関係で今日になり、大津市に次いで2番目となりました。
 車両の機能や、例えば人間の吐く息の二酸化炭素で人を探す、音探知装置など高度で高価な機材を実演して下さいました。いざという時には頼もしい存在だと思います。
 しかし、できることなら、これらの機材が使われるようなことが起きないでいて欲しいと願うばかりです。
 その後、議会へ行き、打ち合わせなどをしました。夜には、月に1回の「長渕会」に参加しました。色々と日程の合間を縫っての参加だったため、そんなに長く居られず残念でした。
 5回目の開催で、確か今までで一番多い15人の会員さんが出席して下さいました。また、会場となっているお店も、これまであった3部屋を一つにし、ステージまで設置され、本格的になってきました。この工事は、会員さんのお一人がして下さいました。もっともっと会員さんが増えるのを楽しみにしています。

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2008年03月27日

取っ払い、払い渋り

 昨日、議会の控室に居るとき、岩出の方からお電話を頂きました。お相手は80歳代の男性で、年金の話でした。
 聞いた限りの内容でお話しすると、50年ほど前に勤めていた会社で払っていたはずの厚生年金が、10年勤めたのに1ヶ月しか記録にないとのことでした。
 社会保険事務所に行ったところ、給料明細を出すよう言われましたが、50年も前のものを保存しておらず、勤めていた会社自体もなくなっているため、次善の策を聞いたところ、当時の同僚の方の証言や、本人と社号が一緒に写っている写真などがあれば良いと教えられたそうです。
 それから、昔の同僚を探し、証言を得、写真も借りて、もう一度社会保険事務所へ出向いたそうです。すると、またもや「給料明細を持ってこないと、認めない」と言われ、困って私にお電話してこられました。
 折りしも、夜のあるニュース番組で、同じケースの特集が組まれており、全国的かつ組織的に行われているのではないかと直感しました。まさに国民から年金を受ける権利を「取っ払い」、挙句には受給要件のハードルを上げて「払い渋り」すると言う、本当にこれが国の機関がやることなのかと、怒りよりも情けなさの方が先に来てしまいました。どこまで性根が腐っているのでしょうか。

 夜には和歌山青年会議所の新入会説明会に行ってきました。同級生のお兄さんが紹介して下さったので、入ろうかなぁと思って行ったのですが、残念な会運営のシーンを見てしまい、だいぶ気持ちが萎えてしまいました。それと、もう一つ疑問に思っていることがあり、それに対する納得できる答えをもらえなければ、入れないなぁと思っています。これから6月いっぱいまで、オリエンテーションが6回あるので、そのどこかで持っている疑問を投げかけてみようと思います。

2008年03月28日

音の奏で

 午前中は書類の整理に追われました。終わったものやいらないものを整理しないと、どんどん山積みになって大変です。

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 午後からは市民会館で行われた、母校である近大附属和歌山高校中学校吹奏楽部の第16回定期演奏会に行ってきました。実は演奏会へ足を運んだのは、在校中も含めてこれが初めてでした。
 顧問の先生のお話の中にあったのですが、この演奏会を持って新高校3年生になる生徒は部活を引退になります。近大での集大成をお披露目する場です。多くのお母さん方がカメラやビデオで撮影されていました。
 中にはソロのパートでうまく音が出せず、涙していた子もいました。しかし、その悔しさをバネに、来年はしっかりした音を聞かせてくれるものと期待しています。
 後半はOBOGが混じっての演奏。私は途中でバドミントン部をドロップアウトしてしまった人間なので、戻るところがありません。卒業しても一緒に演奏できるのをうらやましく思いました。

 夜は、連合和歌山地協のボウリング大会に参加させていただきました。百数十人の参加者がいて、お店貸切でした。2ゲームのスコアは両方とも149。色々お話しながら、楽しく過ごさせていただきました。

2008年03月29日

茶の湯の香り

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 今日と明日、市役所前の和歌山城西の丸広場で市民茶会が行われます。昨年は参加できなかったので、どんなものかとワクワクしながら参加させていただきました。
 チケットを買ったとき、日曜日は雨みたいやから、土曜日の方がいいよと言われ、土曜日の券を購入しました。
 過去には2.3度、正式なお茶の席に呼んでいただいたことがありましたが、それからもう何年も経っていたので、付け焼刃ですが、親に作法を教えてもらいました。
 しかし、実際会場に行ってみると、作法があるかどうか関係なく、どんな方でも参加しやすいようにかなり崩して下さっていました。おかげで気兼ねなく参加できました。
 表千家と裏千家の両方が茶席を出していました。表は質素なのに対して、裏は道具にこだわり、それらを客人に披露すると言うしきたりになっているようです。
 朝から2杯のお茶をいただき、幸せな気分でした。

2008年03月31日

3月去る

 あっという間に3月も去っていってしまいました。明日から4月です。1月に続く区切りの月でもあります。
 ニュースなどでも取り上げられているように、道路特定財源ガソリン税暫定税率が廃止になります。福田首相は「この混乱の原因は民主党にある」という趣旨のご発言をされたようですが、確かにそれはそうでしょう。参議院で自民党が多数を取っていれば、自分達の都合の良いように持って行けていたのですから。
 一部には、この混乱が悪いようにおっしゃる方もいます。本当にそうでしょうか?今までのやり方が正しくなかったのですから、正しく直せば全く違うやり方になってしまうこともあります。今まで、どれだけの人が、ガソリン税53.8円のうち25.1円が暫定税率だと知っていたでしょうか?暫定税率って何?というところから始まったかもしれません。私も暫定税率という制度があったこと自体、知らなかった一人です。
 暫定税率がなくなれば、みんながガソリンをジャブジャブ使って、CO2を排出し、環境を重視したサミットの開催国として恥ずかしいと政府はおっしゃいます。しかし、そんなジャブジャブ使うほどの余裕がどこの家庭にあるでしょうか?食べることだけで窮屈している国民が五万といるのに、です。仕方なく通勤に車を使わざるを得ない家庭も多いでしょう。その家庭にとっては大助かりです。
 税金を集めることには必死でも、払うことにはかなり消極的です。年金の誰のものか分からない記録は、大部分が解決できないままです。その上、先日も書いたように「記録はがし・払い渋り」で一層国民を苦しめています。そんな嫌な部分は3月と共に去ってしまえばよかったのですが、そうはいきませんでした。
 しばらくは何かと混乱することがあるでしょう。案外心配するほどのことは起きないと、私は楽観視していますが、ないとは限りません。正しいことのための代償として、ご容赦いただければと思います。
 明日からも日程が目白押し。4月は「疾走」していきそうな予感です。

About 2008年03月

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